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文学な朝

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                    この道の向こうが我が家
                そして、これが向かいのお屋敷の側面



このところ朝食前の時間帯に
ピーポーピーポーと救急車のサイレンが鳴り響く。
家から少し出たところの通りを走っていくのである。


同居人:寒暖の差が大きいから身体の弱い人には堪えるんだー。


女史:でも桜の花の頃に死ねるのは幸せだと思うけど。
(救急車で運ばれただけで殺してしまっている)


同居人:‘無法松の一生’も最後桜の木の下で死んだんじゃないかなあ。
(彼もすでに同じモード)


女史:どうして知ってるの?
(この男の趣味はわからん・・・)


同居人:子供のころ見たような気がする・・


女史:ふーーん。松五郎って言うんだよね。
    桜の木の下で死ぬなんて、ハデというかエンターテイメント的というか・・・
(頭の中でイメージを作る)


同居人:三島由紀夫だね。
(突然、登場・・・)


女史:三島由紀夫?
(理解不能)


同居人・死の美学・・・
(一人納得)



朝からこんなおバカな会話では
救急車で運ばれた人も三島由紀夫も
話題にのせるなと怒るかもしれないが
何となく春は死が身近に感じられ気がするのである。
その春も終わったよう・・・
by konnitiwan | 2009-04-24 00:10 | その他